自分の名前も言えない状態について

意識がはっきりせず、自分の名前も言えない状況の患者さんを診ることがありました。

まさに「不穏」という状態で、ちょっとした音に敏感で、心電図をつけようとすると外そうとしたり、腕についている点滴の管を外そうとします。

だからと言ってこっちの言う言葉が全く分かっていないというわけではなく、手を握って下さいというと握ってくれます。

意識が悪いからたいして理解もできないだろうと無下に扱うのではなく、優しく包み込むように、丁寧に説明して処置してあげれば落ち着いてくれるのではないかと僕は考えました。

そうするとやはり実際の処置の際には少し暴れますが、すぐ落ち着きを取り戻しますし、ある程度理解して動作してくれました。

ベテランの医療者にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、僕にとっては大きな学びでした。「知っている」から「自分が対応できる」の第一歩を踏み出した感じがあります。

もちろん医師として1番大事なのは診断をしっかりつけるであったり、治療を考えることです。特に救急の現場では寄り添うことが第一ではないですが、話を聞いたり、体を診察するためには落ち着かせることは診断の正確さを上げます。看護師さんが落ち着かせてサポートしてくれるのが最適とも思いますが、常に看護師さんが隣にいるわけでもないので。

不穏の人は一時的に子どもになっているというんですかね?1症例で判断するのも確信に欠けますが、普段の社会生活で身につけている抑制が取れて、感情がはっきり出てくるのかなと思いました。身の危険もちゃんと感じているので怯える感情が強く出るのも自然なわけで、当然針を刺したりされるのは嫌に決まっています。

どうでしょうか?僕もまだまだ経験が浅いので本当かどうかは分かりませんが、もう少しいろんな患者さんと会って、判断していこうと思います。

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