家庭医がアツい!?生協連家庭医療学開発センターを見学

前回(ややこしい家庭医と総合診療医の違い。)の通り、都会の家庭医の診療所を見学に行ってきた!

見学したのはココ、浮間診療所。securedownload-1

家庭医会?では結構有名な藤沼先生が診療をやっている。

 

この先生が主導で医療福祉生協連家庭医療学開発センターを切り盛りしており、後期研修やフェロー(後期研修のその後)で若手家庭医の育成に力を入れている。

 

研修として他にない特徴が、3つ。

 

 

1.名医のもと家庭医としてのソーシャルなスキルが身に付く。

家庭医がやることは医療+ソーシャル。藤沼先生を筆頭に指導医の先生が社会的で複雑な問題に対処する技術に長けており、それを学ぶことができる。

家庭医は社会的事情、例えば、家庭事情や介護度、家の作り、家族構成までを考慮し、患者さんにとっての最善策を提案する。

 

 

2.診療所で自由度のある研究を行うポートフォリオ

ここでのポートフォリオは自分が問題意識をもったことから簡単な研究の形にするというもの。これを1年目に2つ、2年目に2つ、3年目に10個やるそうだ。

とある3年目の先生はゲリラ的に高齢者が集まる場に行って、認知症に対する意識調査やクイズ、講義などをやり、それをまとめたりしていた。

これを年間10個やるのは相当大変だが、自由度が高くて幅広く力がつくと思う。

 

 

3.診療所での研修を最大限に活かすレジデントデイ。

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月1回、レジデントデイという一ヶ月の振り返りと勉強会を合わせたものがある。これにも今日参加してきたのだが、バラバラの診療所で研修する医師が集まり、そこで出会った症例をもとにレクチャーが行われる。

自分の診療風景をビデオを撮ってその診療の仕方に対するレクチャーがあったり、診療所で診療していると1人よがりになってしまいがちな所をカバーする仕組みが整っている。症例だけでなく、感情やできたこと・できなかったこと、NEXT STEPを発表していて、面白い。

 

 

 

今日一日しかいなかったけど、レクチャーの中でためになる話をいくつも聞けた。

 

一番印象的だったのは、「告知」の話。

 

80歳代の男性、肺癌があり、脳転移まで起こしている末期の患者さん。

しかし本人は「自分の病気は知らない方がいいんだ」と言い、病気のことを知ろうとしない。

主治医として告知すべきか悩んでいるとの話になった。

 

あなたなら告知しますか?

 

 

 

 

僕なら告知しないかな、と思った。

 

しかし先生なら告知すると言った。

 

告知というと「あなたは癌です。」というドラマでよくあるシーンを思い浮かべてしまうが、そうではない。

 

告知とはその先どうするかの共有である。

 

こういう人は病名を伝えてもしょうがない。

 

「ちょっとこの先短そうだよ。」と言うことも告知なのだ!

 

うまいやり方としては、

 

まず歳を聞いて、「もう歳だから、最期のこと考えているでしょ?最期はどうしたいの?」

 

と尋ねる。たいていこういう人は死を怖がっていなくて、むしろ死を怖がっているのは医師の方。

 

その人の意思を教えてもらうことで、その人に合った最善のプランを提案することができるようになる。

 

怖くて聞かないままだと、最期は自宅で迎えたいのか、病院で過ごしたいのか、処置はしてほしいのかしてほしくないのか分からず、押しつけの医療をやってしまう…。

 

 

 

 

 

こんな感じで家庭医が行っていることがより深く分かった上、学びも多かった。やっぱり病院見学は本当にいいね。

 

家庭医に興味のある方は是非見に行って下さい。(HPはコチラ

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