みなさんどうも。
サブタイトルが「健康の種を贈る研修医のブログ」なのに健康関連に記事が少なくてすみません。
温めているんです。
だいぶ温まってきました。
でももうちょっと温めます。
健康に関しては本気で粛々とプロジェクトを進めていて、完成したらドーンと出していこうと思ってます。
今日は僕が勝手に尊敬している先生のことを書こうかなと。
岩田健太郎。
研修医でこの先生の名前を知らない人はいない。
37歳にして神戸大の感染症の教授となった。
研修医オススメ本でも紹介しているが、「抗菌薬の考え方、使い方」は研修医必読本だし、より感染症の専門的な本、「ある日、ワタルさんはエイズになった」という絵本、「1秒もムダに生きない時間の上手な使い方」という時間管理本、「構造と診断 ゼロからの診断学」という診断学の本、「Dr.岩田健太郎のスーパー指導術」という指導の仕方を書いた本まで。
著書は20冊以上。
本当にすごい。
かねてからすごい人だなと思っていて、講演を聞けるチャンスがあった時はワクワクして行ったが、期待以上にすごかった。
話が面白いし、本質をついている。
その講演では大学を卒業してから医学部に入学すべきだという趣旨のものだったのだが、岩田先生が話した内容は真っ向からそれを批判するものだった(何て人だ!)。それなのに笑いあり、納得し、質疑応答も盛り上がった。
そんなわけで僕はこの先生を尊敬している。
この人のように深みのあるコンテンツを発信していきたい。
畏れているだけでは得るものがない。この人を追い越すためにはどうしたらよいか。
尊敬する人を越えるには3ステップある。
1.親しくなる
やっぱり近くに行って、その人の発想、話し方、行動を観察し、盗むのが一番だ。会う時間が長い程その人のことを考える機会も多く、得るものが多い。
2.分析する
尊敬する人をきちんと知る。なんとなく一緒にいてはいけない。どこがすごいのか、何をしているのか見極める。
3.自分に活かす
よくある失敗はその人になろうとすること。追いかけているだけでは一生追いつけない。自分と尊敬する人とでは強みが違う、時代背景が違う、仲間が違う、目標も違う。自分はどうすべきかを本気で考えて、自分の道を歩んでいかないといけない。
1.はおいおい仲良くなれたらよいが、とりあえず2からは今でもできるので、僕は岩田先生の著書を分類してみた。
1.専門分野(感染症、HIV、旅行感染症)
岩田健太郎: 神戸大学感染症内科版TBL: 問題解決型ライブ講義 集中!5日間
岩田 健太郎: 抗菌薬の考え方、使い方Ver.3
トラベル・アンド・トロピカル・メディシン・マニュアル
ある日、ワタルさんはエイズになった
岩田 健太郎: 抗HIV/エイズ薬の考え方、使い方、そして飲み方
感染症のコントラバーシー―臨床上のリアルな問題の多くは即答できない
リスコミWORKSHOP! ― 新型インフルエンザ・パンデミックを振り返る
感染予防,そしてコントロールのマニュアル-すべてのICTのために
2.診断学
岩田 健太郎: 構造と診断 ゼロからの診断学
総合診療・感染症科マニュアル
クリニカル・リーズニング・ラーニング
3.授業、教育、指導方法
岩田 健太郎: Dr.岩田健太郎のスーパー指導術 〜 劇的に効果が出る“教えるコツ”“教わるコツ”
岩田 健太郎: 主体性は教えられるか
4.時間管理
1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方 (光文社新書)
5.命、患者、倫理
ためらいのリアル医療倫理 ~命の価値は等しいか? (生きる技術!叢書)
6.災害医療
災害ボランティア健康管理マニュアル
7.アメリカ医療
真っ赤なニシン―アメリカ医療からのデタッチメント
こう並べてみるとやっぱり専門分野の本が大半だ。
幹が据わっているからこそ、枝葉も輝く。
僕は健康と総合診療で本を出さないといけないな。
今に合った攻め方でいこう。