1ヶ月の産婦人科研修が終わった。
初めは少し戸惑った。
おじいちゃんおばあちゃんばかり診ていたのが打って変わって同じ年齢層の女性とその赤ちゃんたちを診る。
最後は慣れてきて、うまく会話ができるようになった。
産婦人科はミステリアスでダイナミックだった。
子宮の中で赤ちゃんは育つ。
子宮は最初は握りこぶし大の筋肉の袋のようなものなのに、
どんどん大きくなり、優にバスケットボールが入るくらいになる。
そして40週経つと勝手に収縮しだす。
陣痛だ。
5分おきに収縮し、赤ちゃんを身体の外に出そうとする。
収縮に合わせて、母が息むことで全く通りそうになかった道をかいくぐり、出産する。
生まれるまでの40週は、結構長い。
ずっとお腹の中で温めて、さすって、心から可愛がる。
最初は小さな膨らみだったのが、週数が増えると、蹴ったり、動くのがよく分かる。
エコーを頼りにどんな子が生まれるのだろうかと待ち焦がれる。
写真はコチラより
僕もエコーを当てさせてもらいながら、
蹴ってくるのを感じたり、大きさの変化を見て、顔を見て、
赤ちゃんを見る母の、湧き上がる微笑みをみた。
女性しか体験しないこと、
一緒に見させてもらって、「なんとなくこんな感じかな?」と想像はできるようになった。