僕は医者が天職だと思っている。
人に役立てることにとても喜びを感じる人間だからだ。
医者は確実に人の役に立てる。
そう思っていたが、実は医者は確実に人に役立つわけではないのだと知った。
厳しい意見だけど、僕の働いている病院の元院長先生に教えて頂いた。今日はその話。
確かに自分が診療することで100人によりよい医療を行えるかもしれない。
でもその一方で自分の誤ちによって1人を殺してしまったら、それは本当に人の役に立っていると言えるのか。
もちろん悪意なんてない。だがそれで人の役に立っているかそうでないかと聞かれたら、答えは難しいところだ。
それだけ医者には責任がある。その責任を負うから、生涯学び続けなくてはいけない。
学ぶだけでもダメで、薬1つをとっても「これでいいのか?」と問い直し続ける。
本当に人に役立ち続けるためには、最も肝心なこと。
それは患者さんをよく診ることだ。
そこで間違っていればすぐ変えたらいいし、答えも見つかる。
医療は奥が深すぎるわ。あまり気負いせず頑張ろう。