こころはゆれるプディング?

冒頭から僕はこころを奪われた。

 

こころ1

 

ココロ

こころ

kokoro ほら

文字の形の違いだけでも

あなたのこころは微妙にゆれる

 

ゆれるプディング

宇宙へとひらく大空

底なしの泥沼

ダイヤモンドの原石

どんなたとえも

ぴったりの・・・

 

こころは化けもの?

 

 

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「こころ」谷川俊太郎著。

 

詩なんてめったに読まないものだけど、

 

こころの機微が分かるようにとの配慮だろうか。

 

友達がくれた。 

 

 

詩集は本と読み方が全く違う。

 

何かを得ようとするのではなく、心の奥底にあるガラスの破片を照らしだすように、薄っすらと見逃していることや、見たくないものを映し出す鏡のように見るものだと思った。

 

著者は比喩や漢字、行間など活字のすべてをうまく使い、直感的な、感覚でしか表現し得ない真実を言葉にうまく乗せる。

 

 

うつろとからっぽ

 

心がうつろなとき

心の中は空き家です

誇りだらけのクモの巣だらけ

捨てられた包丁が錆びついている

 

心がからっぽなとき

心の中は草原です

抜けるような青空の下

はるばると地平線まで見渡せて

 

うつろとからっぽ

似ているようで違います

心という入れものは伸縮自在

空虚だったり空だったり

無だったり無限だったり

 

 

「心をそう捉えているんだ!」と、心に対する考え方を文学的に問うてくる。

 

現実の辛さを例えの甘さを用いて表現している。

 

音楽ですらまどろこしい変幻自在

心は私の所有ではない

私が心の宇宙に生きているのだ

高速で地獄極楽を行き来して

おまえは私を支配する

残酷で恵み深い

心よ

 

時々グサッと刺さる言葉を用いたり、ひょうひょうとお茶目な言葉を使ったり、まさに心を表現するこの詩集は心のようだ。

 

一読しただけでは分からないこともあって、きっとまた読み返した時にも噛みごたえがあるんだろうな。

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