ベルリンに来て早くも1週間が経とうとしています。
今回はドイツにあるシャリテ大学のサマースクールに参加するために来ました。
大学院のプログラムで来ており、グローバルヘルス(Global Health)を中心に多くのことを学ばせて頂いています。
なぜ私がドイツに来ようと思ったのかを振り返ってみると、自分にとって良い環境に身を置こうとしていました。
環境は人に強い影響を及ぼします。
卓球台があれば、卓球をしたくなる人が結構います。これもSDHですね。
置くことができる最高の環境に自分を置き、自分を磨いて、さらによい環境に自分を置く。
そういうよいサイクルを回すとよいと思います。
そんなわけでドイツに来ました。
サマースクールには日本人とドイツ人はもちろんのこと、フランス・インド・ケニア・中東・ウズベキスタン・アメリカなど各国出身の院生や学者が参加しており、とても刺激的でした。
みなさん、よく発言します。
質問に質問が重なり、議論が白熱しました。
時に笑いがどっと起きたりもしました。
その笑いに全くついていけず、英語力が劣っていることを痛切に知らされました。
ただ、集中すれば少しは分かる所もありました。
色んな国の人が参加しているため、フランス人やガーナ人の英語が聞き取りにくかったり、アメリカ人女性や日本人の英語は聞き取りやすかったりと、聞き取りやすい英語と聞き取りにくい英語があることが気付きました。
フランスのように鼻の抜けたようなものであったり、インドのように下をよく巻いたりと、母国語の発音の特徴によって訛り方が異なります。
母国語の発音が違うから、第二言語としての英語も、訛り方が違います。
だから聞き取りにくさはお互い様なんですね。
日本語訛りは全く恥じる必要がありません。
ネイティブよりもノンネイティブの方が多い今の時代、英語の発音が多少下手でも、伝わることが大事ですね。
授業の一環でHealth riskとなるものを街の中に探しに行き、一枚の写真を撮ってくるというものがありました。
そこでは自分の意見を言わないとグループとして成り立たないため、なんとか自分の意見を言って、取り入れてもらえたり、却下されたりしました。
最終日に各グループが一枚の写真をもとにここが健康的だとか、ここが健康的ではないと発表していったのですが、これが議論の種になり、
自転車一つをとってもエクササイズになり健康的だとか、いやいやヘルメットをしていなくてリスクだとか、国によっては車との接触事故を起こしやすいからよくないなどと、各国から意見が飛び交いました。
そこでは自分の感情、自分のバックグラウンド、興味や価値観がありありと表現されていました。
ボディー・ランゲージや間の置き方、言葉のトーン、笑いのポイント。このへんは想像以上に世界共通ですね。
そしてそれぞれの母国語はあるのだけれども、別の国の人たちと話すために公用語である英語を話す。
参加していた各国の人たちは、きちんと自分の感情や価値観と英語がつながっていて、よく伝わってきました。
「このフィールドか。」と
私は思いました。
一つの地球に様々な言葉を話す国があるため、折り合いをつけたり、お互いがよりよく暮らすために英語で話し合う場がある。
世界で行われている国際的な会議は、こんなことをやっているんだ!と知り、
胸をときめかせながら、私は自分の意見を言わずにはいられなくなりました。
そしてチャンスを見つけたとき、
私は自信満々に自分なりの発言をしつつ、
狙った笑いを2回取ることができました(笑)
正直もう少し相手に響くことを言いたかったのですが、そのためには自分を高め、研究や事業をしっかり深めていくことが必要ですね。
そしてPublic healthの分野では英語を使えるようになろうと思いました。
ネイティブとのディスカッションでもだいたい意味が分かるレベルのリスニング力と
ゆっくりと落ち着いた低い声で話し、時に笑いもとれるスピーキング力を身につけようと思います。
旅はもう少し続きます。
来週はスイス。WHOなどの国際機関を色々と視察してきます。