WHOを視察して分かったこと

日本を出ないといけない。

 

ただ漠然とそう思っていました。

 

 

大学一年生の夏、オーストラリアで3ヶ月旅をした時に私は「日本で日本のために大志を成したい」と思うようになったのでした。

 

pa145372↑懐かしい写真がありました。ポイをやっていた時。

 

それから大学6年間、臨床研修4年間は日本のことだけを考えてやってきましたが、

 

大志を成すためには、日本だけでは完結しないことに気付き、

 

今回の大学院が主催するベルリンでのPublic Health集中講義とジュネーヴでの国連やWHOなどの国際組織視察研修に応募しました。

 

 

p1330020↑ジュネーブ日本政府代表部にて

 

結論から言えば、ベルリンでは国際会議で行われる内容を知り、ジュネーブでは国際会議が行われる場所とその役割を知りました。

 

ベルリンで学んだことは前回の記事(ベルリンで見えたもの。)で書いた通りです。

 

 

ジュネーヴはご存知のように、国際機関が集まる場所です。

 

私の理解で以下に書きますが、国際連合がそのトップのようなものです。

 

 

img_5490↑ここが国際連合ジュネーヴ事務局

 

国連はしかし国ではないため、指示できるような立場ではなく、あくまで193カ国の国々が集まる場所を用意し、コーディネートするだけです。

 

争っていたり、いがみ合っていたとしても前に進むには集まって話し合う場を設けることが大切なため、永世中立国スイスのジュネーヴで話し合います。

 

国連では主に最も世界平和に寄与する安全保障、国際協力について議論されます。国連ですべてのことを話し合うのは非効率で、専門性を高めるため分野ごとに機関が異なります。

 

労働問題ならILO(International Labour Organization)、難民問題ならIOM(International Organization for Migration)、電気通信ならITU(International Telecommunication Union)など、そして医療系はWHO(World Health Organization)です。

 

WHOをカタカナにすればワールドのヘルスをオーガナイズする所、つまり世界の健康を取りまとめる機関ということです。

p1320913 ↑Executive board roomというWHOで最も大事な会議が開かれる場所

 

厚生労働省が日本の健康増進を目指すように、WHOは世界の健康増進を目指します。

 

そのために各国の専門家が集まって話し合い、理想も含めて目標を示し、現実に落とし込む道順を描きます。

 

それがガイドラインであり、WHOは主に国単位の保健政策ガイドラインを作ります。

 

学会が患者さんの治療ガイドラインを作るようなものです。

 

 

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-10-03-7-12-33↑グラフのように国際比較をよくします。World Report on Ageing and Healthより

 

しかし国連と同様にWHOが世界を統べているわけではないため、ガイドラインを作っても、各国が従うとは限りません。

 

各国の厚生労働省のような所が、ガイドラインを参考にその国の方針を決定します。

 

WHOの特徴としては、世界全体のことを考えないといけないため、貧困層を救うことに重点を置かれていること、欧米が中心のためアジアよりアフリカにやや目が向いていること、感染しうるものの対策に比重が置かれやすいこと、最近はmiddle-income countryに目が向きつつあることなどが挙げられます。

 

middle-income countyでは肥満や生活習慣病、うつ病、高齢化も問題になりつつあるため、日本の課題と近くなっています。

 

課題先進国である日本が直面している問題を解明し、解決していけば、それは世界のためになるということです。

 

 

WHOなんて遠い存在だと思っていましたが、WHOの役割の他にも内部事情、応募方法、専門家としてここに呼ばれる方法を知り、実際にうちの教授がWHOと連携する様を見せて教えてもらい、さらにはExecutive board roomの円卓の真ん中に座ったことで、

 

「俺も来れるんじゃないか?」

 

と具体的に想像できるようになりました(笑)

p1330104 ↑WHOにて

 

ただ漠然と「日本を出ないといけない」という地図もない状態から、「世界で話し合うならここに来ればいい」という行き先が見えました。

 

 

 

そのために今後の私の課題としては、

 

母国語の違う各国の人たちと話すために必要な英語力を身につけ、

 

度胸をつけて、俯瞰的、論理的に発言できるよう自分を磨き、

 

専門性を高める論文を書いたり、事業を進め、発言できる立場につきたいと思います。

 

 

日本に帰ってやることが見えました。

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