食品工場で使う塩分が減ると、私たちの塩分摂取量が減る

時々大学院で勉強をしているのですが、そこでの学びを少し書きます。

格差は健康によくないことが分かっています。

例えば、親の収入が子供の寿命に影響しますし、教育を受けた期間が長いほど健康寿命が伸びることも分かっています。

これからはそういった社会経済的状況(social economic status;SES)の格差を埋めて、誰もが健康に自分らしくいられる社会にすべきです。

しかし社会経済的状況(SES)が低い場合、知識、名声、権力、有益な人間関係などの資源を持っていないため、収入を少し増やすだけでは簡単には健康になれません。

例えるなら川の流れのようであり、支流を1つ2つ抑えたとしても、他のところから流れ出てきて抑えられないのです。

かかりつけの患者さんでもそういった方がおり、時々診察する程度ではどうしようもないなと思うこともあります。これは色んな資源が足りていないからなのだとはっきり認識しました。簡単には格差は埋まらないんですね。。

確かに私自身を支えてくれている資源も、家族、仲間、先輩、地域の方々、先生などのサポートがあり、これまでの成功体験、知識、人にサポートを受ける力、コミュニケーション能力などを培うことができたおかげです。

この格差を埋めるには、個人レベルや集団レベルなど様々なレベルにアプローチする必要があります[1]。

例えば禁煙対策には禁煙外来で個人にアプローチする方法と、政策としてタバコの値段を上げる方法があります。

減塩するためには栄養指導で塩分減らすように言うのも大事ですが、実は塩分摂取量は、工場での塩分消費量とぴったり比例して下がってきています。

出典:[2]より作成した近藤克則先生スライドより引用

工場で使う塩分が減ると、私たちの塩分摂取量が減るわけです。

このように社会環境を変えてしまえば、効率的に国民を健康にすることができるわけです。

私は、禁煙や減塩して脳卒中などを予防するように、姿勢や歩き方を綺麗にして腰や膝の痛みを予防したいと考えています。

そのために様々なレベルに分けてアプローチ方法を考え、実行していきたいですね。

 

参考文献

[1]イチローカワチ著、高尾総司監修・翻訳「社会疫学

[2]http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21/eiyouchousa/keinen_henka_eiyou.html、http://www.mof.go.jp/tab_salt/reference/salt_result/data.htm、http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/kekkagaiyou.pdf

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