千葉大の近藤ラボに来た意味。3年間を振り返って。

先日千葉大学で月2回の院ゼミがありました。新入生の山下さん、卒業生の八木先生、そして近藤先生のポートフォリオを聞く機会がありました。

その中で近藤先生に見せて頂いた線画の例えがとても印象的でした。一本一本の線を一ヶ月に見立て、なんとなくの流れに見えても、振り返って全体を見直すとその意味を新たに見出すことができ、一旦パラダイムが見えると、そのようにしか見えなくなるというものでした。

一見ただの線に見えるが、ひっくり返すと人の顔が見える

人生というスパンで振り返ることの大切さを改めて実感しました。
そこで少し気が早いですが、私の人生にとってこの近藤ラボでの2-3年にはどういう意味があったのだろうかと疑問が浮かびました。俯瞰的に見て、3つの意味があると考えました。

1.アカデミックの軸足をつくる
2.ビッグデータを用いたPublic Healthを学ぶ
3.近藤先生というロールモデルを追う

 

1.アカデミックの軸足をつくる


私は予防医療の普及に尽力したいと考えており、自分の強みは医師であることです。これから産官学の様々な場面で医師としての見解を問われることになりますが、その時にアカデミックの視座が欠けると効力は半減するのではないかと思います。

人生100年で考えたときに、10代は教養、20代は医療、30代は起業、40代〜70代はまだ分かりませんが、80歳まで現役でいけると仮定して残り約50年あるわけで、アカデミックの軸足を固めることができれば、50年間役立つものだと思います。

 

2.ビッグデータを用いたPublic Healthを学ぶ


公衆衛生(Public Health)は「みんなの健康」を考える学問です。多くの人に健康になってもらう上で、欠かすことができない視点です。その中でも社会の中で生きている我々は、その社会に健康面でも強く影響を受けています。

例えば、先日のNHKスペシャルでJAGESのビッグデータをAIに食わせたものでは、「本や雑誌を読む」人は他の健康につながる要素との関連が多いことが分かりました。ピンピンコロリで良い成績の山梨県は図書館が全国1位で県の人口を上回る年間92万人の人が図書館に訪れると言います。本人の意図に関わらず図書館を増やせば、自然と健康になるかもしれません。そういった健康のために社会環境を整えることの意義を学ばせて頂いています。

実際に先の論文では1万人のビッグデータを、今回は2万4千人と800地域のビッグデータを使って研究を進めています。今後は起業の方でもリアルワールドデータを扱うため、必ず役立つものだと思います。

 

3.近藤先生というロールモデルを追う


厚生労働省、ハーバードやWHOにも認められているJAGES(高齢者30万人の縦断研究)を構築した近藤先生は、退官を控えてしぼむどころか、壮大な夢を掲げて、後継者教育、省庁をまたいだ健康施策、大企業を巻き込んだ仕組み作りに着手しています。近藤先生を知る人は、みな尊敬の念を覚えます。そんな近藤先生を身近に感じ、その姿勢や考え方を吸収させて頂いています。

 

おわりに


現段階で私が近藤ラボに来た意味はこの3つになりますが、あと1年ちょっとでこれらをさらに深めるであったり、新しい学びを掴み取っていきたいと思います。

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