月別アーカイブ: 2012年5月

今日は北原国際病院の北原理事長の外来を見学させて頂きました。

北原国際病院はカンボジアやミャンマーなどに医療を輸出しようと試みていたり、東北での支援活動から八王子市にて地域に根付いた医療を作っています。様々な取り組みにももちろん興味を持ちますが、実際の医療はどんな風に提供しているのか、見学させていただけました。

見ていて思ったことは、一連の医療の流れに無駄がないことでした。ITを用いているのはさることながら、医者の隣でクラークさんがカルテを代筆することで診療速度を上げていたり、採血を他の人にやってもらったり、簡単な備考が院内でshareされていたりと徹底されています。それでもやはり病院って待ち時間が長いです。実際の医療の本質は変わらないんだなぁと思いました。

なんか最近難しいことばっかり書いてる気がするな……。

そんなわけで昨日見学に来ていた後輩(三重大の!)学生と寮で飲んでいた時の写真をどーぞ。

MEDISHAREキックオフイベント

今日はITで学生がボトムアップで医療を変えるMEDISHAREのキックオフイベントに参加してきました。

医学生が3人プレゼンしていたのですが、ずば抜けてプレゼンがうまかったです。スライド(というか動画?)もハイクオリティすぎ。中身も濃いもので面白かったです。

そのあとの交流会も参加したのですが、交流会って疲れます。喋っててヘタなこと言えへんからですかね。でもそれなら三重の仲間うちで喋ってる時だってそうやったし、東京で会う子らだって同じように自分を見てきてるし、本気かどうか、まともなこと言ってるかどうか見てる。勝負ですね、一瞬一瞬が。そのへんも含めて交流会は疲れるんですかね。一旦気持ちを落ち着かせるというか、今日は3次会に移った時にいつもの自分のモードに戻してみると終わったあとにドッと疲れが出てきたりしなかったです。これ使えるかも?

ここ1年くらい自分の時間を最大限に使うことを意識しています。自分のカラダと相談しながら、無理のないように最大限自分を活かせるようにやってます。

でもこれって目標を設定して期限までに達成していくやり方ではないので、最終的な到達点は低いのかもしれません。医学って深すぎて勉強することだらけやし、覚えても忘れるし、いろんなことが複雑に絡まってるので目標を設定しづらいんですよね。だからとにかく時間を無駄にだけはしないようにやってきたんですが、やっぱり目標は決めた方が到達点が高まると思うので、目標を設定しようと思いました。

今日は本当にいいアイデアや勉強法、情報をshareできました。おもろい先生を自分の病院に呼ぶって発想やIT化を自分たちで始めるという発想。他にも面白そうなことをいっぱい教えてもらったのでやっていきたいと思います。

自分の名前も言えない状態について

意識がはっきりせず、自分の名前も言えない状況の患者さんを診ることがありました。

まさに「不穏」という状態で、ちょっとした音に敏感で、心電図をつけようとすると外そうとしたり、腕についている点滴の管を外そうとします。

だからと言ってこっちの言う言葉が全く分かっていないというわけではなく、手を握って下さいというと握ってくれます。

意識が悪いからたいして理解もできないだろうと無下に扱うのではなく、優しく包み込むように、丁寧に説明して処置してあげれば落ち着いてくれるのではないかと僕は考えました。

そうするとやはり実際の処置の際には少し暴れますが、すぐ落ち着きを取り戻しますし、ある程度理解して動作してくれました。

ベテランの医療者にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、僕にとっては大きな学びでした。「知っている」から「自分が対応できる」の第一歩を踏み出した感じがあります。

もちろん医師として1番大事なのは診断をしっかりつけるであったり、治療を考えることです。特に救急の現場では寄り添うことが第一ではないですが、話を聞いたり、体を診察するためには落ち着かせることは診断の正確さを上げます。看護師さんが落ち着かせてサポートしてくれるのが最適とも思いますが、常に看護師さんが隣にいるわけでもないので。

不穏の人は一時的に子どもになっているというんですかね?1症例で判断するのも確信に欠けますが、普段の社会生活で身につけている抑制が取れて、感情がはっきり出てくるのかなと思いました。身の危険もちゃんと感じているので怯える感情が強く出るのも自然なわけで、当然針を刺したりされるのは嫌に決まっています。

どうでしょうか?僕もまだまだ経験が浅いので本当かどうかは分かりませんが、もう少しいろんな患者さんと会って、判断していこうと思います。

みんくるカフェ

今日はみんくるカフェというイベントに参加してきました!

佐久総合病院の色平先生の話を聞いたり、ワールドカフェという形式でディスカッションしていました。

面白い人ばかりで現場の話を教えてもらったり、アイデアを教えてもらいました。

自分で健康状態をYES/NOで進めていき、病院に行くべきかなどを自分で考えるトリアージフローチャートというもの。

ベネッセが開発したアプリなんですが、体重を記録していって、変な数値が出ると勝手に病院に行った方がよいとかメッセージが出るアプリが中国・マレーシアでバカ売れしてるそうですよ。

その後の懇親会では学生の子と話すことが多かったです。

教えられることは教えたい。

学生や後輩に背中で語れる医者になりたい。

そのためにはまず自分ができるようにならないとと強く思いました。

僕は今は没頭して医療を学ぶべき時期だと思いますので、また明日からも頑張ります。

医者は身を粉にして患者さんに尽くすべき?

今とても医師のQOLに対して真剣に取り組んでいる先生の元で研修させてもらっていて、医師のQOLについて考えさせられます。

17時に普通の業務を終えて、救急外来で日によって違うけど、夜中の2時とかまで働くのが当直。その当直明けはお昼で帰るようにと言われて、「昼以降もいてもいいですか?」と聞くと、「それが他の人に無言のプレッシャーになるんだ。昼で帰りなさい」と言われてしまいました。

確かにONとOFFをはっきりさせることで仕事も充実するし、医師の仕事量は多すぎる感じもあります。「医者はプライベートを無視してでも患者さんに時間を費やすべき」という考えが重荷すぎて、楽な所に走ってしまう人も僕の知る範囲でも多く見受けられます。
今の医学生は半分くらい女性になってきている分、女性でも働けるような環境作りをする必要は確かにあると思います。

しかし日本全体で考えると「自分が楽をする分、誰かにしわ寄せが行くのでは?」とも考えてしまいます。また医師が自分のことを大事にしすぎて、患者さんへの治療が疎かになるなんてことになってはいけないとも思います。

もし、自分の親を預けるなら、自分のQOLを大事にしている医師か、身を粉にして働いている医師のどちらに預けますか?

僕は何となく、身を粉にして働く医師かなと最初は思ってしまいました。でもそうじゃなかったですね。QOLだけにうるさい人は患者さんに本気じゃないことが多いのは事実。QOLを全く気にしない人は患者さんに本気で本気な気持ちを持っていることが多いのも事実。でもどっちでもいいんですよ。本気な人ならどっちでもいい。

僕が親を預けたいのは、本気で患者さんに寄り添ってくれる人です。

だから本気で患者さんに対して寄り添えるために医師のQOLを求めることはよいことだと思います。今の医療の現場で言えば、少しQOLを無視し気味だと思います。そのせいで不満の声が上がっています。だから患者さんに本気な人が、患者に本気であるために医師のQOLを上げるよう声を大にして言うことはいいことだと思います。

でも医療費が崩壊しているので、なかなか上げられない。その根本を変えないといけないですね。医療にお金がうまく回るようにするといいんじゃないかなと思います。単に医療費や保険点数を上げろというわけではなくて。