月別アーカイブ: 2012年7月

東北で予防医療

大切な同期の研修医が「Facebook見たけど、大地何考えてるのか分からないよ」と言ってくれたので、僕の考えを書きます。

結論から行くと僕は東北で予防医療をやりたいと思っています。

なぜ予防医療かと言うと、5年生の時に透析センターを実習で見学した際、糖尿病は予防できるのになんでこんなに多いんだとショックを受け、以来どんな医療が理想なのか考えるようになりました。分かりやすく言うと専門医療も進めた上で予防医療を付け加える医療だと結論に至りました。そのことに関してはかなり多くの人が気づいているのですが、実際に抜本的に変えてやっている人は誰もいないです。

予防医療をやるために僕は東京に出てきました。東京は環境が整っていてチャンスがあると感じていたからです。まずは研修医として今の医療を学んでから行動しようと考えていたんですが、北原国際病院の北原理事長に研修医などの若い力で第3の医療(ざっくり言うと予防医療)を東北でやってほしいと頼まれました。話を聞けば聞くほど僕が思い描いていた理想のチャンスでした。医師としてのスキルが足りなさすぎるのであと1年待ってほしいと言いましたが「今しかない」と言われ、じゃあやりましょうと握手しました。

なぜ北原先生と知り合いかと言うと、5年生の時にたまたま北原国際病院を見学し、カンボジアに大学と病院を建てると言っていたので、これはラオスに病院を建てると言っていた後輩たちに伝えなければと、後輩たちの力を借りて講演会を三重大学で開きました。そのことがあり、東京に来た際も北原先生に挨拶に行きました。そして今回メールをもらい話を聞きに行ってきたんです。

あらすじはこんな感じです。これからやることは昨日舞い込んできたばかりの話なのでまだまだ未定ですが、何にせよ研修医や学生、若手医療関係者、医療に興味がある人、みんなでやりたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

まだ世界のどこもやっていないこと。

みんな、今の医療に違和感を感じないか?なんかおかしいと思わないか?

人の幸せを想い、支援する、それが医療だ。でも想いがあるのに今の常識に縛られ、訴えられることにビビり、何も変わらないままだ。心の底から納得のいく医療ができているか?

今あるものも大切なんだ。今の現場でも想いをもった人がたくさんいて、その想いを引き継ぐことも、専門性を高めることも必要だ。

でも、もっと根本的に病気を予防し、病院に来なくていい社会ができると思うんだ。人口の少ない田舎だってICTを使って効率化すれば安心かつ満足できる医療を受けられ、暮らしていけると思うんだ。

それにもっとみんなでやろう。医療は医者だけでやるもんじゃない。同じ職業ばかりで話をしていても間違った方向にいくばかりだ。みんなの力を合わせよう。

エビデンスなんてない。まだ世界のどこもやっていないんだから。今だからこそ、日本だからこそできること。

舞台がそこにある。可能性がそこにある。

東北だ。

復興支援には行かない。

未来の医療を創りにいく。

一つを創れば広がっていく。

みんな、力を貸してほしい。

魔法のような講義

今日は若手医師セミナーに出席してきました。

青木眞先生という感染症では超有名(だけじゃなくできる)先生でとても勉強になりました。そこで教えてくれたことはやはり日々自分で思考錯誤するのが大事だということ。目の前の患者さんから病気の特徴であったり、症状の訴え方であったり、治療の効き方であったりを自分で感じ取る。

魔法のような講義はない。

それだけ受けていれば医師としての腕がピカイチになる講義、はない。だからと言って講義はいらないわけじゃなくて、いい講義はできるだけ受けるべき。でも最初っから全部必要なわけじゃない。自分の環境に合わせて、自分のタイミングで受けたらいい。

病棟業務で学ぶことは山ほどある。看護師さんがやる仕事である吸引でも事務さんがやる管理も薬剤師さんがやるお薬の袋分けもからも学ぶことはある。

僕がしたいのは医者の仕事ではなく、医療だ。もっと正確に言うと人を幸せにすることだ。

そのために出来ることは、山ほどある。だからやっぱりいい研修病院に入ることがすべてではなく、自分が大事だということ。結論は学生時代に思っていたことと変わらないのだけれど、実際やってみて実体験した。

自分が大事なんだ。

自分がどう感じ、どう考え、どう行動に移すか。それを繰り返すだけでも世界は変わる。

その一瞬一瞬の反射を早めるとすげぇことになる。

2022−読了

2022ーこれから10年、活躍できる人の条件 神田昌典

 読みました。
友人の勧めで読み始めました。これめちゃくちゃ面白いです!

i-phoneから日本の未来まで予測できます!最終的には完璧に予測することなんてできないですが、その精度を上げたいなと思って読み始めたんですが、これを読んでその精度がばっちり上がりました。

経営コンサルタントで有名な神田さんが癌になり、自ら治すことができたんですが、未来の子供(僕たち)に伝えたい本音を伝えてくれました。

日本は今、変革期にある。

IT化がどんどん加速したために激動になっているわけではなく、周期的に巡る大きな時代の変わり目だから、農業と土地の問題・原発やプルトニウムなどのエネルギー問題・医療費崩壊などいろんな問題が噴出してきている。

日本は今、江戸時代から明治時代への変わり目や第二次世界大戦前から戦後への変わり目くらいの変革期にある。

根拠や詳細は本を読んでください。読んでいてワクワクしますよ。この人が本気で考え議論した上でたどり着いた答えだから、ここまで伝わってきますね。

この変革期を乗り越えることができたら、日本は世界のモデルになる。

なんてことは知っていました。高齢先進国で、この高齢社会で生きる道を世界に示していけば、日本は本当に幸せで、世界に誇る国になると思っていました。

それがこの本を読んで確信に変わりました。強い根拠に基づいてシンプルかつ具体的に今後の世界の推移を教えてくれ、僕たちに訴えかけてくれます。

日本は世界のモデルになる。

そのためにまず、自分が変わる。

小児科を終えて

小児科めちゃ楽しかったです。最後まで診れた子もいるし、退院に立ち会えない子もいました。別れのあの寂しそうな顔は今日で最後ということが分かったんですね。まだ小さくて話せないのに本当によく分かっているものです。

別の子からは船をもらいました。

左が僕で、右がその子…ではなくキャンディーだそう。なぜ!?

気持ちが嬉しすぎて、思わず抱きしめました。

 

うちの小児科では違和感をあまり感じませんでした。効率化を進めるべき点は山ほどありましたが、やはり患者さんに真剣だから、治療に関してはもう学ぶことだらけでした。

きっと自分が嫌なことが少なく楽しく暮らしていくには小児科医になるのがいいんだろうなと思います。

でも高齢先進国である日本が抱える問題は多く、なんとかしていかないといけないことだらけで本当のやりたいことは小児科医ではないです。

明日からは科が変わります。自分の力ではどうにもならないくらいの壁が待っていました。全く知らないけど、本当にその人のことを考えたら時間がいくらあっても足りない患者さんを何人か申し送られました。

明日からは圧倒的に違う。全く違う。自分がどんだけ頑張っても無理で、人に助けてもらわないとどうにもなりません。バカみたいに一生懸命やるのがベストではなくて、自分の持てる才能をすべて活かしていかないとダメですね。

気持ち切り替えていきます。