月別アーカイブ: 2016年10月

金魚すくい屋をやってみて

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根津で金魚すくい屋さんをやってきました。

 

 

藍染大通りという素敵な場所で行わせて頂き、楽しくやることができました。

 

根津・千駄木 下町まつりに合わせてできたので、

 

子供たちも沢山遊びに来てくれました。

img_5670↑手伝ってもくれました(^^)

 

 

藍染大通りという道は、毎週土日の日中は車両通行止めになって、

 

地域の憩いの場としてや、子供たちの遊び場として使われます。

 

また私たちが金魚すくいを行った日はなんとウェディング会場として使われていました!

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地域の豊かさを感じさせるいい道ですね。
金魚すくい自体は無料で行い、100人くらいにはやってもらえた感じです。

 

無料でできる代わりに、子供たちはお手伝い券を書かないとできない形にしました。

 

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↑この手作り感がいいでしょ(笑)

 

お手伝い券を書けばできるようにすることで、子供たちが自分たちの意思で普段はできない金魚すくいを気軽に楽しみ、

 

日本らしい文化や、生き物に触れる機会となります。

 

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またお父さんやお母さんとのコミュニケーションが生まれます。

 

お手伝い券を書いてもらう時に、お母さんが

 

「◯◯ちゃんは、お母さんのために何を手伝ってくれるの?」と言い、

 

子供が真剣に考えて、お母さんと相談して決めている姿に笑顔がこぼれました。

 

 

 

金魚すくいに限らず、こういった祭りや町内会などの地域のつながりが健康に大きな影響があることが分かってきています。

 

私の研究室の先生が主導で行っている研究では、例えば5万人の高齢者を対象に調べたところ、

 

つながりが豊かな地域では、高齢者が歯を失うリスクが 7%低いことが分かりました(Koyama S, 2016)。

 

他にも認知症を減らしたり、転倒を減らす効果など色んなことが分かっていますが、要するによい地域は、人をよくするということです。

 

そのあたりが最近の公衆衛生のトピックなので、東大の孫先生が主導で行っている

 

谷根千まちばの健康プロジェクトの一つ「モバイル屋台 DE 健康カフェ」のサブイベントとして今回は金魚すくいを行いました。

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思ったより簡単に金魚すくいはできました。

 

そのわりに子供たちは本当に楽しそうですし、

 

場も豊かになりますし、

 

「金魚すくい」

 

おすすめです。

 

ぜひみなさんもやってみてはいかがでしょうか?

研究発表では大局と論理をつく

昨日は大学院のゼミに出席していました。

 

うちの教授は本当にすごいです。

 

院生たちの研究発表に対してのコメントがあまりにも的確で驚かされます。

 

その上気さくで、丁寧に改善案までその場で出してくれるので、

 

院生たちの間では、研究発表での指導は「公開肩たたき」と呼ばれています。

 

 

昨日のゼミでは14時〜21時までと非常に多くの方のプレゼンを拝見させて頂き、近藤先生のように指摘できるようになるにはどうすればよいのか考えました。

 

これまで私が見聞きしてきた講演などでは、「聞き手に伝わること」に最も重きを置かれることが多かったように思います。

 

そのためSUCCES (simple, unexpected, concrete, credible, emotional story; シンプルで予想外で具体的で信憑性があって感情的なストーリー)を意識していました。

 

しかし研究発表においては、学術的に間違ったことを言ってはいけないことが重要です。

 

間違った研究は社会を間違った方向に導いてしまうことになるからです。

 

そのためcredibleにあたる論理的であるか、本当にそう言えるのかを徹底する必要があるのだと思いました。

 

また枝葉末節のことではなく、大事なところを深掘りしなければなりません。

 

研究発表では、大局と論理をつく。

 

今後発表する際は、一つ一つ論理が成立しているかを考えていきたいと思います。

 

また人の発表にアドバイスする際は、大局と論理をついた上で、改善案を出せるようにしたいと思います。

WHOを視察して分かったこと

日本を出ないといけない。

 

ただ漠然とそう思っていました。

 

 

大学一年生の夏、オーストラリアで3ヶ月旅をした時に私は「日本で日本のために大志を成したい」と思うようになったのでした。

 

pa145372↑懐かしい写真がありました。ポイをやっていた時。

 

それから大学6年間、臨床研修4年間は日本のことだけを考えてやってきましたが、

 

大志を成すためには、日本だけでは完結しないことに気付き、

 

今回の大学院が主催するベルリンでのPublic Health集中講義とジュネーヴでの国連やWHOなどの国際組織視察研修に応募しました。

 

 

p1330020↑ジュネーブ日本政府代表部にて

 

結論から言えば、ベルリンでは国際会議で行われる内容を知り、ジュネーブでは国際会議が行われる場所とその役割を知りました。

 

ベルリンで学んだことは前回の記事(ベルリンで見えたもの。)で書いた通りです。

 

 

ジュネーヴはご存知のように、国際機関が集まる場所です。

 

私の理解で以下に書きますが、国際連合がそのトップのようなものです。

 

 

img_5490↑ここが国際連合ジュネーヴ事務局

 

国連はしかし国ではないため、指示できるような立場ではなく、あくまで193カ国の国々が集まる場所を用意し、コーディネートするだけです。

 

争っていたり、いがみ合っていたとしても前に進むには集まって話し合う場を設けることが大切なため、永世中立国スイスのジュネーヴで話し合います。

 

国連では主に最も世界平和に寄与する安全保障、国際協力について議論されます。国連ですべてのことを話し合うのは非効率で、専門性を高めるため分野ごとに機関が異なります。

 

労働問題ならILO(International Labour Organization)、難民問題ならIOM(International Organization for Migration)、電気通信ならITU(International Telecommunication Union)など、そして医療系はWHO(World Health Organization)です。

 

WHOをカタカナにすればワールドのヘルスをオーガナイズする所、つまり世界の健康を取りまとめる機関ということです。

p1320913 ↑Executive board roomというWHOで最も大事な会議が開かれる場所

 

厚生労働省が日本の健康増進を目指すように、WHOは世界の健康増進を目指します。

 

そのために各国の専門家が集まって話し合い、理想も含めて目標を示し、現実に落とし込む道順を描きます。

 

それがガイドラインであり、WHOは主に国単位の保健政策ガイドラインを作ります。

 

学会が患者さんの治療ガイドラインを作るようなものです。

 

 

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しかし国連と同様にWHOが世界を統べているわけではないため、ガイドラインを作っても、各国が従うとは限りません。

 

各国の厚生労働省のような所が、ガイドラインを参考にその国の方針を決定します。

 

WHOの特徴としては、世界全体のことを考えないといけないため、貧困層を救うことに重点を置かれていること、欧米が中心のためアジアよりアフリカにやや目が向いていること、感染しうるものの対策に比重が置かれやすいこと、最近はmiddle-income countryに目が向きつつあることなどが挙げられます。

 

middle-income countyでは肥満や生活習慣病、うつ病、高齢化も問題になりつつあるため、日本の課題と近くなっています。

 

課題先進国である日本が直面している問題を解明し、解決していけば、それは世界のためになるということです。

 

 

WHOなんて遠い存在だと思っていましたが、WHOの役割の他にも内部事情、応募方法、専門家としてここに呼ばれる方法を知り、実際にうちの教授がWHOと連携する様を見せて教えてもらい、さらにはExecutive board roomの円卓の真ん中に座ったことで、

 

「俺も来れるんじゃないか?」

 

と具体的に想像できるようになりました(笑)

p1330104 ↑WHOにて

 

ただ漠然と「日本を出ないといけない」という地図もない状態から、「世界で話し合うならここに来ればいい」という行き先が見えました。

 

 

 

そのために今後の私の課題としては、

 

母国語の違う各国の人たちと話すために必要な英語力を身につけ、

 

度胸をつけて、俯瞰的、論理的に発言できるよう自分を磨き、

 

専門性を高める論文を書いたり、事業を進め、発言できる立場につきたいと思います。

 

 

日本に帰ってやることが見えました。