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研修医のオススメ本 2015年度版

今年卒業する後輩たちのために、オススメの医学書をまとめていきたいと思います。

 

【とびきりオススメの5冊】
4月から買っておいて損しません。研修が終わっても十分使えます。

1.診療エッセンシャルズ ★★★★★
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症候別に鑑別診断が列挙されています。ヤバイ疾患が網羅されているので、もれがないか確認するのに非常に有用です。鑑別診断をすべて覚えきるのは困難です。もちろん緊急性のあるものなどの大事な鑑別は覚えていて当然ですが、困った時やまれな疾患を見逃していないか確認する際に力を発揮します。救急外来のお供です。私が研修医の時は救急外来で患者さんの主訴を見てから読んだり、検査結果を待つ合間などに読んでいました。鑑別診断を念頭に置いて聞くべき点や必要な身体診察を意識します。
 

2.もう困らない 救急・当直 ★★★★★
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言わずと知れた林先生の著書です。STEP BEYOUD RESIDENTも7巻まで発刊され、全部読むには時間がかかります。この本はそれらをまとめた本と言え、さらっと読むには最適です。症候別の思考・戦略パターンは自分なりに作っていくものですが、これは秀逸でだいたいこの通りにやればオッケーです。深めたい場合はSTEP BEYOUD RESIDENTの2〜7巻もオススメです。
 

3.ジェネラリストのための内科外来マニュアル ★★★★★
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この本では内科外来でコモンな疾患が症候別に載ってあり、よく診る疾患も見逃したくない疾患も見開きで見渡せるようになっているので、全体像を掴みやすいです。救急外来では緊急性のある疾患を除外することが最も大事ですが、コモンな疾患も多く診るので、どうすればいいか分かるのはとてもいいです。ただ内科外来と検査前確率が違うのでその辺は割り引いて考えて下さい。
 

4.感染症まるごとこの一冊 ★★★★★
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感染症はどの科でも必ずみます。感染症に強くなるために、まずはこの本を一番最初に手に取ることをオススメします。感染管理、原則が載っており、重要な感染症、微生物、抗菌薬がまとまっていて、これ一冊である程度完結できます。僕は岩田先生の本で勉強しましたが、こっちの方が網羅的でまとまっていて良いと思います。
 

5.内科レジデントの鉄則 ★★★★★
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主に内科病棟で役立ちます。病棟での患者さんが急変した時の対応が分かります。動悸、SpO2低下、酸塩基、カリウム異常など、どの科に進んでも本当によく出会う事柄なので対応できるようにする必要があります。ほとんど同じ内容なのでデキレジでもいいです。
 

 

【よく使うもの】
続いて実際に使える5つをご紹介します。力がつくものばかりです。

1.レジデントのための感染症診療マニュアル ★★★★★
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感染症で困ったら、とにかくこの本を見ます。何でも載ってます。だいたいどの病棟にも置いてあることが多いです。2015年3月に新しくなりました。
 

2.ハリソン内科学 ★★★★★
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病態生理的なところが載っており、知識に深みがでます。時間があるなら担当患者さんや経験症例の項目を読んでみましょう。患者さんの個々で病態は変わったりするので、考え方の根拠となる知識が身について、深みのある確かな力が身につきます。
 

3.ジェネラリストのための内科レファレンス ★★★★★
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エビデンスしか掲載されていない、秀逸すぎる一冊です。病態から診断に関してはへぇと納得することばかりです。こっそりお伝えしますが、これをまとめれば内科での症例発表や自分たちで勉強会する際にめちゃめちゃ使えます。どこにもなければ買っておいて損ないです。
 

4.Pocket Medicine (Pocket Notebook Series)  ★★★★☆
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英語が堪能であるならばコレですね。細かい字にエビデンスがすべて集約されています。これで勉強はできませんが、使いこなせたら最強の本です。日本語版もあるので、そちらでもいいです。
 

5.インターネット ★★★★★
私は100冊以上PDFにしてスマホに入れて持ち歩いていますが、google検索した方が早いことも多いです。どの本に載っているか思い出せる時(例えば勉強したことのある内容など)は本を参照しますが、どこに載っているか分からない時はさっさと検索しましょう。
 
 

【分野別のオススメ本】
あとは好みや重要度が分かれると思うので、コメントを参考に必要だと思った本は買ってみたり、使ってみて下さい。

■内科系
1.UCSFに学ぶ できる内科医への近道 ★★★★☆
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結構使っている人は多いです。緊急度の治療薬の具体的な投与量など、すぐ使える知識がよくまとまっています。
 
2.STEP BEYOND RESIDENT②〜⑦ ★★★★☆
この本に載っている範囲はこれの通りやればよいことばかりです。勉強した範囲には自信を持って戦えるようになります。巻数が多いので、全部買うと高いのが難点です。2巻からどうぞ。指導医の先生がやっていることよりエビデンスのある治療が載っていたりします。
 
3.論理的診察の技術 ★★★☆☆
豊富なエビデンスをもとに真理に迫れます。すべてのことが載っているわけではないが、本当に脾腫があるのか、本当に肺塞栓はあるのか、など気になったことが載っていると勉強になります。
 
4.内科診療 ストロング・エビデンス ★★★☆☆
エビデンスが多くてよさそうです。
 
5.3秒で心電図を読む本 ★★★★☆
当直で胸痛患者さんが来たり、担当患者さんが胸痛を訴えれば、心電図を必ず取ります。本書を読めば、その際に自信を持って正常と言えるようになります。1日で読めるので、まずは一回読んでおきましょう。
 
6.もしも心電図が小学校の必修科目だったら ★★★☆☆
心電図を分かりやすく勉強するにはよさそうです。
 
7.Dr.大島一太の7日でわかる心不全 ★★★☆☆
心不全はよく出会います。この本は分かりやすいのでまずはこれで勉強するといいかもしれません。
 
8.レジデント初期研修医用資料 内科診療ヒントブック ★★☆☆☆
いろいろ載っていてよいそうです。
 
9.考える技術 ★★☆☆☆
読むのが大変です。しっかり机に向かって勉強する時間が取れる人にはよいと思います。
 
10.腎臓内科レジデントマニュアル ★★★☆☆
腎臓内科の本はこれがいいと思います。見やすくて、病態もよく分かり、実際に使えます。
 
 

■感染症
1.抗菌薬の考え方、使い方 ★★★☆☆
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言わずと知れた岩田健太郎先生の本です。エビデンスと経験に基づいた感染症のエッセンスが載っており、根本の考え方を身につけられます。読み進める余裕があればよいと思います。

2.感染症レジデントマニュアル ★★★☆☆

ちょっと古いんですが、私はよく使ってます。抗菌薬の投与量が巻末に掲載されていて、PDFでいつも見てます。
 
3.サンフォード ★★☆☆☆
アメリカの投与量ですが、使っている所も多いと思います。
 
4.市中感染症診療の考え方と進め方 ★★★☆☆
感染症で最もアツいIDATENカンファレンスをまとめたものです。症例からリアルに仮想体験し、本当に患者さんが来たかのように気合が入ります。解説は一般化してあり、診療の進め方を教えてくれます。
 
5.病院内・免疫不全関連感染症の考え方と進め方 ★★★☆☆
内科病棟での発熱へのアプローチ、外科術後の発熱へのアプローチなど。ボリュームが多いです。院内の発熱の原因は多岐にわたるばかりではなく、症状所見が出にくいものも多いです。その中で感染の原因の糸口を掴む方法、考え方を身につけることができます。
 
 

■救急外来
1.考えるER サムライ・プラクティス ★★★☆☆
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まだ読んでないですが、たぶんいいです。エビデンスに基づいた救急での対応がまとまっているらしいです。東京ベイの救急で私も研修させて頂きました。
 
2.ブラッシュアップ急性腹症 ★★★☆☆
ネットでも見られますが、外科医の視点で腹痛に相当強くなれます。
 
3.当直医マニュアル ★★☆☆☆
処方や治療が商品名で書かれていて、実際の治療が一発で分かります。小さなポケットサイズで白衣に入ります。これで勉強はできませんが、とりあえずのスタンダードの治療が載っています。
 
4.研修医当直御法度 ★★☆☆☆
緊急性のある疾患に強くなるものです。一回通読しておいて、まれですが緊急性のある疾患に強くなるといいと思います。
 
5.カラー写真でみる!骨折・脱臼・捻挫 ★★☆☆☆
レントゲンの見るポイントや部位別の骨折の対応が分かります。
 
 

■マイナー科
1.マイナーエマージェンシー ★★★★☆
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マイナーではこの本が有名です。値段が高いので病院にあると便利です。
 
2.全ての診療科で役立つ皮膚診療 ★★★★☆
コモンな皮膚科疾患はこの本に載っています。難しいことは皮膚科の先生に相談しましょう。
 
3.膠原病診療ノート ★★★★☆
膠原病でオススメの一冊です。著者の経験をベースに専門医しか知らない膠原病の細かい知識が手に入ります。
 
4.すぐ使えるリウマチ・膠原病診療マニュアル ★★☆☆☆
リウマチには強くなれそうです。すぐ使えるという感じです。
 
5.CBR 手・足・腰診療ステップアップ ★★☆☆☆
整形でわりと有名な本です。そこまでは使えない時もあります。
 
 

■ICU
1.ICU/CCUの薬の考え方、使い方 ★★★☆☆
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重症患者を見る時に使えるらしいです。ICUを深めたいと思ったらたぶんこの本を買うといいと思います。
 
2.ICU実践ハンドブック ★★☆☆☆
ICU関連でよく置いてある本です。ざっと学ぶにはいいですが、本当に知りたいところは載っていなかったりします。
 
3.世界でいちばん愉快に人工呼吸管理がわかる本 ★★★☆☆
DVDの方が分かりやすいですが、本で読みたい人はどうぞ。人工呼吸器を学びたいならこれです。
 
 

■その他
1.輸液を学ぶ人のために ★★☆☆☆
初期研修医に必須の知識は「症候学・抗菌薬・輸液」とも言われます。入院していればほとんどの患者さんに輸液が必要になります。この本は実践的ではありませんが、病態を想像してもっともらしい治療を行うのが輸液であるため、核となる考え方は分かります。
 
2.酸塩基平衡、水・電解質が好きになる ★★☆☆☆
血ガスが読めるようになったり、水・電解質がよく分かります。
 
3.誰も教えてくれなかった診断学 ★☆☆☆☆
診断における基本的な考え方が書かれています。立ち読みで一回読んでおくといいかもしれません。緊急度と頻度の軸で考えましょう。
 
4.米国式 症例プレゼンテーションが劇的に上手くなる方法 ★☆☆☆☆
医者はプレゼンする機会はとても多いです。プレゼンスキルを上げたい人は一度読んでみましょう。
 
5.ねじ子のヒミツ手技1,2 ★☆☆☆☆
研修医が毎日のように行うラインや採血の仕方から、時々やる腰椎穿刺、胸腔ドレーンやCVなどの手技のコツが書かれています。初歩中の初歩で1年も経てば楽勝になりますが、最初は全く分からないためいいかもしれません。2は心肺蘇生や骨折、動物咬傷などマニアックなので、興味がある人のみでいいと思います。
 

 


 

 

だいぶ長くなりました。お疲れ様でした。

 

まずはとびきりオススメの5冊でいいと思います。その他はローテートする時に参考にして下さい。

 

それ以上に大事なのはUp To Dateですね。これに尽きます。Up To Dateにこの世のすべてが載っています。しかも最新版で。Up To Dateで調べるくせをつければ、もう一度参照しやすくなります。Up To Dateを使っている先生の使い方を学びとり、少しずつ使っていって下さい。
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簡単に3点だけポイントを書きます。

①知りたい情報だけにアクセスする
全部読もうとするとダレます。
②数字を探す
検査の感度・特異度や治療期間など、目的が数字に関連するものは数字を探すと早く見つけられて、無駄に英語を読まなくてすみます。
③辞書機能をうまく使う
私はfirefoxのLSD(無料の辞書)を使ってます。カーソルを置くだけで日本語訳がでます。internet explorerでは右クリックでウィンドウを出し、翻訳を出します。

 

アメリカに留学された先生は毎日1つUp To Dateの項目を読んでいたそうです。

 

私も最近はUp To Dateを見ない日がないくらいです。

 

本当にオススメです。

 

それでは4月から頑張ってくださいね!

 

よく学び、よく遊んで下さい!

 

研修医は借り宿

研修医のときはどこも借り宿だったから、「ここは自分の居場所じゃない」と思っていても間違いじゃなかった。でも今は完全に、総合診療科にせよ内科にせよ、外来にせよ病棟にせよ、こうやって患者さんを診ていくことに違いない。

 

この現場でどうやっていたいか、それをもう少し真剣に考えてみようと思った。

 

 


 

 

初期研修医という仮宿生活を終え、内科医として4ヶ月が経ち、だいたいどんな感じで内科をやっていくのか見通しがついてきた。真剣に考えれば、だいたいの予想がつく。

 

ただ内科医といっても、開業した若手の先生や奔走する教授、ワークショップをする中堅の先生、案外医者の道は数多くある。

 

 

なぁ、どれを自分はしたい?

 

 

ゴチャゴチャと、

 

クリエイティブなことしたい!イノベーションを起こしたい!キラキラ輝いていたい!人と違うことをしていたい!笑っていたい!ワクワクしていたい!嬉しい事をしていたい!

 

とか思ってしまう方だから、現場に飽きたらず+αをやろうとする。

 

+αに時間をかけすぎると、日進月歩で世界最先端の治療が田舎でも学べる現代では、現場で腕を磨いておかないと少しづつ鈍っていく。知識は古くなり、錆びていく。

 

だからと言って現場で医療ばかりしていると何も起こせない。+αのことにたっぷり時間をかけてあげないと爆発点まで辿り着かない。

 

要するにA or B。

 

医療をやりながら、別のプロジェクトをすることが難しい。

 

今まではなんとかAもきちっとこなしつつ、時間を削りとるようにBに使ってみようとしてきた。

 

でも少し思ったのが、Bも具体的に言うと健康や医学教育などを想定していて、医療に関係する。

 

Aからはギリギリまで時間を削ることばかり考えて、
家ではBのことばかり考えていた。

 

 

 

お前、その仕事は好きか?

 

 

 

精一杯なのも分かるけど、

 

 

A(医療現場)の中でクリエイティブなこと、イノベーション、キラキラ輝くこと、人と違うこと、笑うこと、ワクワクすること、嬉しいことを考えたか?

 

 

AでもBでもなく、Cを取るためには、AもBも両方とも組み合わせて考えないといけないんじゃないか?と。

 

 

Aをこなすのではなく、Aを存分に楽しみながら、Bに活かす。 

 

 

そんな風にできれば、自ずとCを掴めるのかもしれない。

 

そんなことを思った今日このごろ。

 

まだまだ思索途中。

歩き方をスマートに!酷い歩き方の最もよい改善方法

理学療法士の友達の紹介で歩き方の個人レッスンを受けに行ってきた!

 

歩き方が悪いとよく言われていた僕には、とてつもなくいい体験だったので紹介する。

 

こんなに正しい歩き方を知っている人に初めて出会った。理学療法士とは身体の動きについての医療を行っているのだとよく分かった。本質的にやっていることは医者と同じ。

 

まずは問診で①今困っていること②過去に行っていたスポーツ③ゴールなどを書く。

 

僕の場合はそれぞれ、「偏平足・すぐ疲れる・歩き方が美しくない」「中学にバスケ、高校でテニス」「ハリウッドスターのように歩くこと」だ。

 

次に骨の位置を手で確かめて骨格を確認し、どういったバランスなのか診察を受ける。僕の場合は、肩や背骨のバランスはよいが、骨盤が右回りに回旋しており、左に傾いていると分かった。自分の実態があらわにされてちょっぴり恥ずかしいが、安西先生の言うように客観的に自分を知ることは大事だ。

 

原因はバスケットで左に重心を置くことが多く、テニスで右回りに回すことが多いことだそう。過去のスポーツなんか関係あるのかな?と思っていたが、見事に合致していた。

 

原因が分かり、現在の問題点がはっきり分かったので、レッスンが始まる。診断に対する治療に当たる。

 

レッスンは足関節の矯正から始まった。正しい足関節の位置を教えてもらい、テーピングされる。

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続いてふくらはぎ、太ももの筋肉の使い方を順に教えてもらう。基礎から実際の歩行までの運動を分解し、シンプルなマシンを使って、徐々に歩行運動に近づけながら矯正していくのだ。

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普段は全く使っていない筋肉を使うので、とても痛い。これが本当に正しい歩き方なの?おかしくない???とも思ったが、やはり僕の歩き方が間違っていたようだ。レッスン前後で動画を撮っておいたのがそれを証明してくれた。本当に歩き方が綺麗になっていたのだ!

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(僕にとっての)歩き方のポイントは、

1.腕を前に振る。

2.胸椎から身体を捻る。

3.サイドキックのようにつま先を外に向けてかかとを出す。

4.足裏にアーチを作る。

5.太ももがしっかり伸びるまで踵をつけておく。

6.結果、踵が上がり蹴ることができる。

 

これらのポイントを押さえることで、左右に頭が動いて腰も振って歩いていたのが、たった1時間でだいぶ改善された。

 

指導して下さったのは理学療法士として講演を広く行っている中村尚人先生。予防理学療法というものを提案しており、腰痛や変形性膝関節症といった整形外科的な痛みを予防しようとしている。

 

誤った歩き方や姿勢をしていると関節に負担をかけてしまい、40、50歳台になったころにガタがくる。opeで人工関節に変えてもいいが、そもそもよい歩き方をしていれば、先天的に病気をかかえていない限り問題は起こらないのだ。

 

僕も腰に負担をかける歩き方をしていたので放っておけば、10年後に腰痛を引き起こしていたかもしれない。

 

27年培った間違った歩き方をしていたので、一朝一夕には改善しきれないが、正しい歩き方の方が負担は少なくて歩きやすいので、うまく矯正できるそう。

 

今後は病院の廊下をレッドカーペットだと思って歩こう。

 

 

もしこのレッスンを受けてみたいと言う人がいれば、以下からどうぞ。僕は八王子にあるプライベートスタジオで体験レッスン1時間受けて、5000円。価格以上の価値があった!

詳しくはコチラから→http://www.takt8.com/

医療界の城壁を崩す。

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新しくコチラにも記事を配信することになった。(M-Labo

 

HP運営は、昭和大学医学部3年生の内原くんら医学生が行っている。

 

ここで、

 

まだ利害関係やしがらみの少ない若い世代たちが集まってタテにもヨコにもつながる場を、アクションを起きる場を作りたいそうだ。

 

その中で「これからの医療の当たり前」を見つける。

 

 

 

僕も去年同じようなことを考えて、面白い仲間たちが集まった。

 

しかし失敗に終わったwww

 

 

このM-Laboは上手くいってほしいと思う。

 

BLOGOSのようなスタイルであり、注目度を上げつつ、ライターへのメリット作りをきちんと行えば継続的に良い記事が集まり、意味のあるWebサイトになる。

 

研修医制度ができ、医師派遣が増え、医療情報の公開も著しく、最近は医療界の壁が低くなりつつあるけど、その最先端を切っていけたらいいね。

専門医制度で新しくできる「総合診療医」とは?特徴的な4つのスキル

2017年に医療界において大きな転換期が来る。

 

専門医制度の変更。

 

医師は必ず19の専門から選ぶようになる。

 

19の専門の中で、新しくできるのが「総合診療医」

 

まだ定義がきちっとされていないとのことだったので、少し考えてみた。

 

 

「一流の総合診療医とは?」

doctor-connecting-patient

写真はコチラより

 

つまり、「困った時最初にどんな医者に診てもらいたいか?」に置き換えて考えると分かりやすい。

 

僕はこの3つだと思う。

 

1.診断スキルに長けている

2.幅広い知識を持っている

3.ケアができる

 

1.診断スキルに長けている

病院や診療所に初めて来たときに診てもらうことになりやすいのが総合診療医。だから診断をきちんとつけてくれないと困る。科のたらい回しはもうごめんだ。それに見逃されて治療が遅れてもよくない。

 

2.幅広い知識を持っている

専門医ばかりでは、日本の医療がもたない。よくある疾患ならばある程度総合診療だけで完結できた方が効率がよい。医師が少ない地域医療ならなおのことである。また科をまたいだ知識を持っているので、必要な時に専門医に紹介することができる。

 

3.ケアができる

西洋医学で治療することが医師の役割すべてではない。かかりつけ医として患者をよく知るからこそ患者や家族の望みを出来る限り叶え、社会的な背景を理解して最善を尽くすことができる。

 

要するに今ある3つの医者の総合である。

1.診断スキルに長けている=総合診療科医が長けている

2.幅広い知識を持っている=総合内科医が長けている

3.ケアができる=家庭医療医が長けている

 

診療面でこの3つのスキルを持つ医師が総合診療医だと考える。

 

ただしこれらをすべての総合診療医が完璧にできる必要はない。

 

働く病院によって1〜3のうち重要なスキルは違うので、ベースに持った上で病院ごとに重要とされるスキルを磨き、医療を提供することだ。

 

 

 

これが診療に必要な3つのスキル。

 

これにもう1つだけ、付け加えたいスキルがある。

 

 

4.教育ができる、だ。

 

 

総合診療医は、患者さんの最初や全体をよく診るので、教育する上で非常に重要な役割を持つ。

 

病気だけ切り取って学ぶことが多い大学教育を総合診療医が変えていく使命と責任がある。

追いかけてはいけない!尊敬する人を越える3ステップ。

みなさんどうも。

 

サブタイトルが「健康の種を贈る研修医のブログ」なのに健康関連に記事が少なくてすみません。

 

温めているんです。

 

だいぶ温まってきました。

 

でももうちょっと温めます。

 

健康に関しては本気で粛々とプロジェクトを進めていて、完成したらドーンと出していこうと思ってます。

 

 

 

 

今日は僕が勝手に尊敬している先生のことを書こうかなと。

 

 

岩田健太郎

 

 

研修医でこの先生の名前を知らない人はいない。

 

37歳にして神戸大の感染症の教授となった。

 

研修医オススメ本でも紹介しているが、「抗菌薬の考え方、使い方」は研修医必読本だし、より感染症の専門的な本、「ある日、ワタルさんはエイズになった」という絵本、「1秒もムダに生きない時間の上手な使い方」という時間管理本、「構造と診断 ゼロからの診断学」という診断学の本、「Dr.岩田健太郎のスーパー指導術」という指導の仕方を書いた本まで。

 

著書は20冊以上。

 

本当にすごい。

 

かねてからすごい人だなと思っていて、講演を聞けるチャンスがあった時はワクワクして行ったが、期待以上にすごかった。

 

話が面白いし、本質をついている。

 

その講演では大学を卒業してから医学部に入学すべきだという趣旨のものだったのだが、岩田先生が話した内容は真っ向からそれを批判するものだった(何て人だ!)。それなのに笑いあり、納得し、質疑応答も盛り上がった。

 

そんなわけで僕はこの先生を尊敬している。

 

この人のように深みのあるコンテンツを発信していきたい。

 

畏れているだけでは得るものがない。この人を追い越すためにはどうしたらよいか。

 

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尊敬する人を越えるには3ステップある。

 

 

1.親しくなる

やっぱり近くに行って、その人の発想、話し方、行動を観察し、盗むのが一番だ。会う時間が長い程その人のことを考える機会も多く、得るものが多い。

 

2.分析する

尊敬する人をきちんと知る。なんとなく一緒にいてはいけない。どこがすごいのか、何をしているのか見極める。

 

3.自分に活かす

よくある失敗はその人になろうとすること。追いかけているだけでは一生追いつけない。自分と尊敬する人とでは強みが違う、時代背景が違う、仲間が違う、目標も違う。自分はどうすべきかを本気で考えて、自分の道を歩んでいかないといけない。

 

 

1.はおいおい仲良くなれたらよいが、とりあえず2からは今でもできるので、僕は岩田先生の著書を分類してみた。

 

1.専門分野(感染症、HIV、旅行感染症)

岩田健太郎: 神戸大学感染症内科版TBL: 問題解決型ライブ講義 集中!5日間
岩田 健太郎: 抗菌薬の考え方、使い方Ver.3
トラベル・アンド・トロピカル・メディシン・マニュアル
ある日、ワタルさんはエイズになった
岩田 健太郎: 抗HIV/エイズ薬の考え方、使い方、そして飲み方
感染症のコントラバーシー―臨床上のリアルな問題の多くは即答できない
リスコミWORKSHOP! ― 新型インフルエンザ・パンデミックを振り返る
感染予防,そしてコントロールのマニュアル-すべてのICTのために

2.診断学

岩田 健太郎: 構造と診断 ゼロからの診断学
総合診療・感染症科マニュアル
クリニカル・リーズニング・ラーニング

3.授業、教育、指導方法

岩田 健太郎: Dr.岩田健太郎のスーパー指導術 〜 劇的に効果が出る“教えるコツ”“教わるコツ”
岩田 健太郎: 主体性は教えられるか

4.時間管理

1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方 (光文社新書)

5.命、患者、倫理

ためらいのリアル医療倫理 ~命の価値は等しいか? (生きる技術!叢書)

6.災害医療

災害ボランティア健康管理マニュアル

7.アメリカ医療

真っ赤なニシン―アメリカ医療からのデタッチメント

 

 

こう並べてみるとやっぱり専門分野の本が大半だ。

 

幹が据わっているからこそ、枝葉も輝く。

 

僕は健康と総合診療で本を出さないといけないな。

 

今に合った攻め方でいこう。

アプリを本気で作るということ

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1月から始まっている予防プロジェクト。

 

八王子の高尾山で健康をトータルでサポートする旅行プランから始まり、

 

変遷を経て僕たちは今、アプリを作っている。

 

 

メンバーは6人。

 

リーダーは天才阪大医学部生。

 

メンバーはコンサルタント、歯学部生、保健師、医師と多彩。

 

それぞれが強みを活かして、期日までにタスクをこなしていく。

 

 

 

成果を持ちあわせ、話し合うたびに共鳴する。

 

思いもよらない素晴らしいアイデアが生まれ、次にやることが見えてくる。

 

これを使って本当に健康になれるのか?

 

根本から問い直し、作り変える。

 

それを繰り返し、半年間続けてきた。

 

 

 

ようやく、

 

イラストを外部の人に委託するところまできた。

 

 

描いたものがカタチになっていく。

 

 

ゴールが見えてきた。

 

 

自分たちの熱を確かめて、日々に落とし込んでいく。

 

 

道のりはまだ、もう少し。

今日もストレスは起きる。一度分解してみる。

健康のためにできる3大要素は「食事」「運動」「ストレスマネジメント」だと思ってる。

 

今日はそのストレスマネジメントについて。

 

 

ストレスは多すぎるとよくない。考えてみると、ないのもよくない。

 

常にあるのがストレス。これとうまく付き合うことができないと、心の健康を損なうことになる。

 

健康を「心の健康」と「身体の健康」に分けたとき、心の健康を損なうと身体にも影響が出る。

 

悩み事が耐えないと頭痛や胃が痛くなったり、肩こりが起きたりする。それが続くと病気にもなる。

 

今の医学界において過剰なストレスが高血圧や心筋梗塞、出血性胃潰瘍や喘息の悪化など様々な疾患を引き起こすことはよく知られている。

 

逆にストレスとうまく付き合えるようになると病気を予防することができる。

 

 

そんなわけで読んだ↓学校、職場、地域におけるストレスケアマネジメント実践マニュアル★★★★☆

ストレスマネジメント

 

2004年出版なので最近の知見はないけれど、それまでに構築されてきた理論はまとめれられていて、ストレスの概要がよく分かった。

 

ストレス、ストレスと言うけれど、厳密にはストレスは2つに分けることができる。

 

ストレスを引き起こす「ストレッサー」と、それを受けた時に気持ちが動く「ストレス反応」だ。

 

ストレスを受ける時の流れを図示すると

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ストレスを受けるプロセスは4つに分けられるわけだ。

ストレスをうまくマネジメントしようと思った時、このいづれも介入することができ、

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介入も4つのレベルでできるわけだ。

 

 

 

もう少し深入りすると、

 

ストレッサーは大きく分けて二つに分類できて、

スクリーンショット 2013-03-03 0.02.16

この二つで問題の質が違うよね。

 

大きいイベントでどうしようもないことなのか、日常のいらだったことなのかでストレッサーの捉え方が変わってくる。

 

 

ストレスマネジメントの具体例をざっと上げると、

スクリーンショット 2013-03-03 9.49.29

 

自分をよく知ることが大事なんだなとつくづく思う。

 

①自分はどういうものが嫌なのか

②自分はどう考えているのか

③自分はどう対処しているのか

④自分はどう反応してしまうのか

 

 

それを知った上で

 

①嫌なものをなくす方法はないか

②ストレスに対する考えを改めることはできないか

③他の対処法はないか

④リフレッシュ法は他にないか

 

などを考えていろいろ試してみるといいと思う。

 

 

自分のストレスマネジメントを一度見直してみてるといいかな。

今、僕が解くべき問題は。

医者は膨大なことを覚えないといけなくて、国試でもひたすら勉強してきた。

だから根性で努力しまくるのは得意だ。

 

でもプロジェクトを進める際には根性に逃げてはいけないことを教えてもらった。

 

「何に答えを出すべきなのか」についてブレることなく活動に取り組むことが大事。

そのことについて詳しく書いてある「イシューからはじめよ」★★★☆☆を読了した。

写真

 

 

 

何を考えているのかはっきりさせないといけなくて、悩んではいけない。

 

「悩む」と「考える」の違いを教えてくれていて、

「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに、「考える」フリをすること

「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考え組み立てること
だそうだ。恋人や家族について悩むことは、答えが出なくてもいい。そういうものは向かい続けること自体に価値がある類なので悩んでいていい。

 

しかし、それ以外の仕事や研究において悩んでいたら時間がもったいない。

長く考え込みそうな時は「悩んでいないか?」と自問自答してやっていこうと思う。

 
次に何を考えるかだが、まずは今、この場面でこの問題に答えを出さないといけないというもの=イシュー度の高いものから取り組まないといけない。

 

やってはいけないのは正しい答えばかり追い求めて、そのあと高い課題に取り組もうとする著者が言う「犬の道」を歩むことだ。

 

図を引用すると、

写真 のコピー

まさしく僕の得意な道だった(笑)

なので今後は答えの正しさを上げるよりも先にイシューの質を上げていこうと思う。

 

そうすることで1つ1つを早くこなすのではなく、「やることが削れる」

そのために専門家や相談する相手を持つことが大事だ。専門家はイシューの質を見極めるのに長けている。

早くPDCAを回しまくるのがよく、期限を設けてスピード感を持ってやることも大事だし、相談してしまえばそもそも無意味に回さなくて済む。

 

要するに解く前に解く問題の質を上げろってことかな。

 

 

イシュー(根本的な取り組むべき問題)は答えが出るものでないといけない。

 

いくらいいアイデアがあっても、それを可能にするテクノロジーがなければ絶対にできない。だけど、みんながテクノロジーがなくてできないと思っている中にも、そのとき利用可能なテクノロジーをぎりぎりまでうまく利用できれば、なんとかできちゃう微妙な境界領域があるんですね。
利根川進 ノーベル生理学・医学賞受賞

 

問題は山ほどあって、なんとかしたいものはいっぱいあるけど、手をつけるべきでない問題が大量にあることを認知しておかないといけない。

 

 

 

<まとめ>

1.解く前に問題の質を上げる

2.根性に逃げない

3.「悩む」ではなく「考える」

4.考え込まずに専門家に相談する

5.やることを削る

6.答えが出る問題に取り組む

驚き!夢の中で行われていること。

100冊リレー3冊目!
心理学概論を読んだ。

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目的は、
1.心理学の視点から健康を考える
2.深みのある本を読み、根本の知識を身につける

の2つ。

前に読んだ2冊は一般の人向けの本なので、どうしても内容が薄い。やっぱりエッセンスが凝縮された深みのある本や名著を読まないといけないと感じてる。

 

この本は「京大の叡智を結集した本格的大型テキスト」と題され、

教育学研究科から霊長類研究所まで、学部を越えた京都大学心理学系教員による、学術的に正確かつ読みやすく、スタンダードな本格的大型テキスト。心理学の先端的研究を支える将来の研究者の養成はここから始まる。

とあって、「おお!面白そう!」「京大で知られている知識が分かればすごいな」と思って読んだ。

 

 

半分くらいは医学教育の中で学んだことだったけど、意識や睡眠、感情について科学された今までの知見をまとめてあったのが勉強になった。

 

 

ここでこの記事を読んで下さっているあなたに質問を。

 

 夢が何をしているか知ってますか?

 

夢にはちゃんとした意味があると考える人も多いと思いますが、果たして。。。

 

 

 

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そもそも夢は眠っている時に見るものだけど、

クジラやイルカなどは行動しながら左右半球の片方ずつ睡眠をとる(Siegel,2005)らしい!

そのくらい睡眠は脳にとって必要な行動なんだ。

 

眠る理由はよく知られている通り、記憶を定着させるため。

英単語の意味を覚える時に頭の中で何度も繰り返すけど、同じことを寝ている時に脳が勝手に行ってる。

眠ってる方が外からの刺激の処理をほとんど行う必要がないから、覚えるのに向いているわけ。

 

 

そして面白いのが、急速眼球運動(寝ている人が目を動かすアレ)は、内因性の神経活動をもとにランダムな情報処理を行った結果として生じるものと言われているところ。

噛み砕いて言うと脳が動くから、刺激が伝わって目が動いているらしい。

 

目って実は発生学的に脳と同じものからできている(正確に言うと眼球は違うけど網膜までが外胚葉由来)。

脳が電気信号を送って記憶を定着させてるから、その刺激が同じ脳神経でできてる目まで伝わって動く。

全くモノが見えたことがない先天性盲人や新生児にも急速眼球運動は出るし、

半側空間無視(脳梗塞でおこることがある左半分を無視してしまう症状)患者の覚醒時とレム睡眠時の眼球運動を形態によって分類し、覚醒時と同様に特定の眼球運動のみがレム睡眠中でも欠落していたこともあり、この考えは正しいように思える。

 

そして最後に仮説段階ではあるが、レム睡眠を

脳自体が入力(知覚)も出力(運動)も抑制して外界から隔絶した状態で自らを活性化させ、覚醒時に獲得した記憶・情動体験と、長期記憶や行動パターンとの統合・再構築を行っている状態

とまとめている。

 

つまり仮説だけど「夢は何をしているか?」についての結論は、

 

脳が感じることや動くことを一旦やめて、起きている時に得た記憶を今までの記憶と統合して再構築してるってこと。

その結果目が動いてる。目が動いてるから夢を見てるんじゃないのか!

んー、面白い!!!