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野菜をもらう医師。

地域で働いていると、先生たちが野菜を沢山もらってくる。

 

それこそ毎日のように。

 

トマト、ズッキーニ、嬬恋キャベツ、桃にメロン、山ほどのブルーベリーなどなど。

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旬と朝採れトウモロコシは生でも甘い。

 

新鮮で美味しいし、旬で栄養価も高いし、健康的だ。

 

 

 

こういう風にいられたらな、と思う。テレビドラマみたいでありきたりだけど、お金をもらうより野菜をもらった方が嬉しい。

 

なぜなら、人として支えあって生きている感覚が得られるからだ。

 

頼りにされて、「先生食べてくださいね」と丹精込めて作った作物をもらえる。

 

僕達医師は自分の医療知識と経験を活かして、人助けをする。

 

それぞれのできることを互いのために振る舞い、感謝し合う関係。

 

診察室にいる時間だけでなくこれまで研鑽してきた時間をも共有しているように感じる。

 
 

決して特別な日ではないのだけど、かみしめるといとおしい。

 

 
信頼されている上の先生たちのように僕もこうあれたらと思う。

研修医は借り宿

研修医のときはどこも借り宿だったから、「ここは自分の居場所じゃない」と思っていても間違いじゃなかった。でも今は完全に、総合診療科にせよ内科にせよ、外来にせよ病棟にせよ、こうやって患者さんを診ていくことに違いない。

 

この現場でどうやっていたいか、それをもう少し真剣に考えてみようと思った。

 

 


 

 

初期研修医という仮宿生活を終え、内科医として4ヶ月が経ち、だいたいどんな感じで内科をやっていくのか見通しがついてきた。真剣に考えれば、だいたいの予想がつく。

 

ただ内科医といっても、開業した若手の先生や奔走する教授、ワークショップをする中堅の先生、案外医者の道は数多くある。

 

 

なぁ、どれを自分はしたい?

 

 

ゴチャゴチャと、

 

クリエイティブなことしたい!イノベーションを起こしたい!キラキラ輝いていたい!人と違うことをしていたい!笑っていたい!ワクワクしていたい!嬉しい事をしていたい!

 

とか思ってしまう方だから、現場に飽きたらず+αをやろうとする。

 

+αに時間をかけすぎると、日進月歩で世界最先端の治療が田舎でも学べる現代では、現場で腕を磨いておかないと少しづつ鈍っていく。知識は古くなり、錆びていく。

 

だからと言って現場で医療ばかりしていると何も起こせない。+αのことにたっぷり時間をかけてあげないと爆発点まで辿り着かない。

 

要するにA or B。

 

医療をやりながら、別のプロジェクトをすることが難しい。

 

今まではなんとかAもきちっとこなしつつ、時間を削りとるようにBに使ってみようとしてきた。

 

でも少し思ったのが、Bも具体的に言うと健康や医学教育などを想定していて、医療に関係する。

 

Aからはギリギリまで時間を削ることばかり考えて、
家ではBのことばかり考えていた。

 

 

 

お前、その仕事は好きか?

 

 

 

精一杯なのも分かるけど、

 

 

A(医療現場)の中でクリエイティブなこと、イノベーション、キラキラ輝くこと、人と違うこと、笑うこと、ワクワクすること、嬉しいことを考えたか?

 

 

AでもBでもなく、Cを取るためには、AもBも両方とも組み合わせて考えないといけないんじゃないか?と。

 

 

Aをこなすのではなく、Aを存分に楽しみながら、Bに活かす。 

 

 

そんな風にできれば、自ずとCを掴めるのかもしれない。

 

そんなことを思った今日このごろ。

 

まだまだ思索途中。

医師としての生活

新しい病院で働き始めてはや1ヶ月半。

 

よく働いている。

 

初期研修医を修了して、「足がしびれる」「咳がひどい」などの訴えを持って初めて来る初診外来が週1回、糖尿病や脳梗塞後などで定期的に経過をみていく再診外来を週1回やっている。

 

毎日のように重症であったり、原因が分からない発熱の患者さんが入院して僕の担当になる。

 

検査して、治療して、適宜起こることに対応して、退院調整をしたりする。

 

 

ボコボコにされて、嬉しくて、悲しくて、悔しくて、泣きたくなったり。

 

自分のやりたいことができているようなできていないような。

 

「まずは医療をしっかりできるようにする」という自分で選んだ道でこれでいい気もする。でもその上で自分のやりたいことも継続しないといけないという気持ちもある。

 

だけど、その負荷に耐えられるだけの医師としての経験や自己コントロール能力が足りなくて、進みが遅くなる。

 

こんな感じで四苦八苦しながらの日々を送っていた。

 

 

 

そんな中で昨日、大学時代からの師匠に再会した。

 

優しい人なんだけど、厳しく指摘してくれた。

 

 

自分らしくいけ、と。

 

 

病院のことでいっぱいいっぱいで、やりたいことのやり方が自分らしくなかった。

 

進みは遅くてもなんとか継続してきたつもりだが、少し方向がズレていたようだ。

 

三重で得てきたことを活かそう。それが俺の武器だし、俺らしいやり方だ。

 

そんなわけでこれからも頑張っていこう!

研修医、卒業。

今日、研修を修了した。 

 

これからははっきりと医師の岡部大地ですと名乗ることになる。

 

学生と医師の狭間にあたる研修医は守られていた。

 

自分で責任を負うつもりでやってきたが、これからは本格的に責任が問われる立場になる。

 

まだ実感に乏しいが、大きな節目だ。

 

振り返ればこの2年は医療にぐっと枝が伸びた2年だった。

  

友達からは大地と言えば医療だよねと言われるくらい、医療に浸かりきっている。

 

 

旅・バー・ツリーハウス・コミュニティビジネスなど様々だった学生時代とは異なり、今は医療を選択し、集中している。

 

 

 

 

診療、教育、志。

 

 

枝に芽吹いた3つの蕾。

 

 

逸る気持ちを抑え、力強く咲かせるために根も、幹も、枝もまだまだ太くできる。 

 

 

 

 

 修了式を終え、2年前と同じ場所で同じように写真を撮ろうと外に出た。

 

春を目前にした桜は蕾。

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この桜の木のように太く、強くなろう。

 

 そうすれば、こうやって笑顔が咲く。

2014年の岡部大地の抱負は、3本柱。

今年も抱負を立てよう。

 

2013年は始動の1年だった。

 

医師として、いろんなことが始まった。

 

今年はそれを加速させる。

 

 

夢だけ先に放り投げよう。

 

 

夢に期限と数字を設けて目標にする。目標を公言して誓いにする。

 

 

孫正義はこう言った。

 

20代で名乗りを上げ、30代で軍資金を最低でも1000億円貯め、40代でひと勝負し、50代で事業を完成させ、60代で事業を後継者に引き継ぐ。

 

19歳、米国留学中に掲げた言葉だ。

 

 

これに習って、大きく出る。

 

 

2014年の岡部大地の抱負は、

 

2014年抱負.001

 

 

また新しく自分の部屋に掲げる。

松阪市長と会ってきた!

松阪市長の山中光茂さんと会ってきた!

 

松阪市長と若手医師で話し合う会(松阪地域医療意見交換会)に参加してきたのだが、

 

最初見た時はそのラフさから、てっきり若手医師の方かと思ったら市長だった!!!

 

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松阪では現在救急医療で大きな問題を抱えている。

 

軽症患者さんを診る1次救急が市内の医師高齢化のため回せなくなってきたのだ。

 

具体的には来年度はゴールデンウィークや年末年始を含む35日間が空白になり、簡単なことで病院にかかろうと思ってもかかれなくなってしまう。

 

そうなるとどうしても病院にかかりたかったら軽症でも救急車を呼ぶしかなくなる。

 

救急車を呼べば2次救急になり、2次救急指定病院にかかることができる。

 

松阪は慢性的に1次診療体制が整っていなくて、救急車で運ばれる6割は軽症、年間14000台、人口1万人あたりの救急車出動台数670台。

 

なんと大阪岸和田を100件程上回り日本一救急搬送が多いのだ。

 

コンビニ受診ならぬコンビニ救急車が当たり前の風土になっている。

 

その現状を打破するために、なんとか若手医師で1次救急を担う仕組みを作れないか、という話だった。

 

そしてこの意見交換会を皮切りに三重大学の先輩ドクターたちが動き出した。

2013年12月24日23時38分55秒
夕刊三重一面

 

僕としても三重のことを放っておけないので、時間があえば協力しにいこうと思う。

 

 

意見交換会は終わったあとは、もちろん

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松阪牛!!!

 

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炭火!!!

 

 

会に参加してくれた三重大生たちも一緒に。

 

その子らも面白いことやってるし、

 

ちょうど学生が経営していたBAR ROSSOのクロージングセレモニーもあったし、

 

三重大生は相変わらずオモロいことやってるわ。

医療界の城壁を崩す。

スクリーンショット 2013-12-20 18.58.53

新しくコチラにも記事を配信することになった。(M-Labo

 

HP運営は、昭和大学医学部3年生の内原くんら医学生が行っている。

 

ここで、

 

まだ利害関係やしがらみの少ない若い世代たちが集まってタテにもヨコにもつながる場を、アクションを起きる場を作りたいそうだ。

 

その中で「これからの医療の当たり前」を見つける。

 

 

 

僕も去年同じようなことを考えて、面白い仲間たちが集まった。

 

しかし失敗に終わったwww

 

 

このM-Laboは上手くいってほしいと思う。

 

BLOGOSのようなスタイルであり、注目度を上げつつ、ライターへのメリット作りをきちんと行えば継続的に良い記事が集まり、意味のあるWebサイトになる。

 

研修医制度ができ、医師派遣が増え、医療情報の公開も著しく、最近は医療界の壁が低くなりつつあるけど、その最先端を切っていけたらいいね。

総合診療医が医療界で生き残るために必要なものとは?

個人的な話をしたり、しょうもない話をしたり、飛び飛びになっているが

 

以前の書いた記事(専門医制度で新しくできる「総合診療医」とは?特徴的な4つのスキル)の続き。

 

 

タイトルの結論から話してしまうと、アカデミックGP(General Practitioner; 総合診療医)が必要だ。

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写真はコチラより

 

前の記事で総合診療医は1.診断学に長け、2.幅広い知識を持ち、3.ケアができ、4.教育が特徴的だと書いた。

 

 

これができれば医師としての使命は果たせる。

 

しかし、実はこれだけでは医療界で強く生き残れない。

 

地位を確立しないと細々と医療を行うだけになってしまう。

 

それを回避するために「4.教育の分野で力を発揮する」のも1つだが、当然のごとく大学では研究をしないといけない。

 

大学では、Publish or Perish(論文を書け、さもなくば消え去れ)と言われる。

 

 

大学とは先端を切り開いていき、既存の概念を打ち破り、未来を創造する場所なのだ。

 

しかし、総合診療医は研究にあまり向かない。

 

研究は幅を狭く、深くする方がいいからだ。

 

病気を絞って精巣がんの患者さんを100人集めて研究すれば、世界的なインパクトを持った論文を打ち出すことも可能。

 

しかし総合診療医は診る患者さんの幅が広く、個別的であり、社会的である分、インパクトのある論文を書きづらいのだ。

 

それが現状。

 

 

その現状を打ち破るのがアカデミックGPだ。

 

全員がアカデミックGPになる必要はないが、アカデミックGPの存在は総合診療医繁栄の鍵となる。

 

 

 

僕自身も研究には興味がある。

 

幅が広いからこそコモンな疾患も多く、大規模な研究ができるのではないかと考えている。

 

予防医療で、新しいデバイスを使って研究ができるのではないか、と。

 

今まで誰もやってないこと。

 

できたら面白いだろうな。

 

ワクワクしちゃうわ。

「やまと在宅診療所」にお邪魔してきました!

今日は大学の創立記念日の休みを利用して、

東京と東北で在宅を展開する先生たちの診療所にお邪魔してきた。(やまと在宅診療所 高島平

集合写真

写真はHPより

 
大手IT会社と提携して最新ITを活用しており、スタッフもIT系の人がおり、新進気鋭という感じがプンプンする。

 

以前からお世話になっていたので、近況を教えて頂いたり、インタビューしたりしてききた。

 

 

インタビューはどこかでUPする予定。

 

若手・中堅医師の活動を紹介するポータルサイトもつくろうとしているそう。

 

研修医netと何かコラボできたらいいですねと話しながら、アドバイスもしっかりもらってきた!

 

 

研修医が一番気になるのは、後期研修を選ぶ病院情報。

 

研修医に自分の研修病院の中でどの科が後期研修にお勧めかを聞き集めて、検索する人は地方や科で検索かけられて、そのオススメの科がでてきて、コメントが見れると面白い。

 

特に去る人は何でも言いやすいし。

 

要するに研修医による研修病院の口コミサイトを作るのはどうかということ。

 

ただ、その口コミを集めきるのが大変だ。

 

でも研修医が一番求めている情報だし、よい研修病院にスポットライトが当たるようにすると日本全体の研修の質が上がるし、やる価値はあると思う。

 

 

専門医制度で新しくできる「総合診療医」とは?特徴的な4つのスキル

2017年に医療界において大きな転換期が来る。

 

専門医制度の変更。

 

医師は必ず19の専門から選ぶようになる。

 

19の専門の中で、新しくできるのが「総合診療医」

 

まだ定義がきちっとされていないとのことだったので、少し考えてみた。

 

 

「一流の総合診療医とは?」

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写真はコチラより

 

つまり、「困った時最初にどんな医者に診てもらいたいか?」に置き換えて考えると分かりやすい。

 

僕はこの3つだと思う。

 

1.診断スキルに長けている

2.幅広い知識を持っている

3.ケアができる

 

1.診断スキルに長けている

病院や診療所に初めて来たときに診てもらうことになりやすいのが総合診療医。だから診断をきちんとつけてくれないと困る。科のたらい回しはもうごめんだ。それに見逃されて治療が遅れてもよくない。

 

2.幅広い知識を持っている

専門医ばかりでは、日本の医療がもたない。よくある疾患ならばある程度総合診療だけで完結できた方が効率がよい。医師が少ない地域医療ならなおのことである。また科をまたいだ知識を持っているので、必要な時に専門医に紹介することができる。

 

3.ケアができる

西洋医学で治療することが医師の役割すべてではない。かかりつけ医として患者をよく知るからこそ患者や家族の望みを出来る限り叶え、社会的な背景を理解して最善を尽くすことができる。

 

要するに今ある3つの医者の総合である。

1.診断スキルに長けている=総合診療科医が長けている

2.幅広い知識を持っている=総合内科医が長けている

3.ケアができる=家庭医療医が長けている

 

診療面でこの3つのスキルを持つ医師が総合診療医だと考える。

 

ただしこれらをすべての総合診療医が完璧にできる必要はない。

 

働く病院によって1〜3のうち重要なスキルは違うので、ベースに持った上で病院ごとに重要とされるスキルを磨き、医療を提供することだ。

 

 

 

これが診療に必要な3つのスキル。

 

これにもう1つだけ、付け加えたいスキルがある。

 

 

4.教育ができる、だ。

 

 

総合診療医は、患者さんの最初や全体をよく診るので、教育する上で非常に重要な役割を持つ。

 

病気だけ切り取って学ぶことが多い大学教育を総合診療医が変えていく使命と責任がある。